「短編」
チョコとジレンマ

チョコとジレンマ 3(R18)

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 デザートを完食した後、二人でソファーになだれ込んだ。やる気があったのは和樹だけではなかったようで、夕飯前に優はシャワーを浴びていた。
 組み敷いた細い身体に触れながら、和樹は何度も優の唇を塞ぐ。今夜の優はいつもより積極的で、自ら舌を絡ませてきた。
 数週間ぶりに見た優の裸は、艶が増した気がする。肌理細かい肌にいくつか口づけを落とすと、優が少しだけ太ったのがその理由だとわかった。
 太ったと言っても、元が不健康なほど痩身だっただけで、今でもかなり痩身だ。和樹がミリ単位の差に気づいただけで、他の誰も気づかないかもしれない程度の増量だと思う。
 ただ、少し肉付きが良くなったことで、綺麗な肌がよりよく見える。キスの痕を残す甲斐がありそうな、柔らかさが増したのだ。
 どこに吸い付いてみようかと迷っていると、優が首元にしがみついてきた。キスを強請られてそれに応えると、細い指がそろりと和樹の雄を撫で上げた。
 早く欲しい、と言われた気がした。確認のために優の双眸を見ると、
「さっき、準備したから」
 と言われ、和樹は一瞬呆然とした。
 優が、自分で後ろを溶かしたのか。それぐらい、優もしたかったのか。
 思い至った瞬間、和樹は咄嗟に鼻と口を押えていた。漫画のように鼻血が出てしまいそうなくらい、優の積極性にぐっときた。
 お陰で、和樹の雄は一気に勢いづいた。
 だが、いくら準備をしてくれたと言っても、夕飯前のことだから、本当に優が受け入れられる状態なのかが気になった。念のために優の後腔に触れてみると、十分に溶かされたのがすぐにわかった。
 普段は可愛いのに、唐突にエロイんだもんな。
 本当に鼻血が出そうなほど興奮してしまって、もう我慢できない。
「優」
 確認するように名を呼びながら、切っ先を蕾に宛がうと、優は恥じらいながらも、
「和樹さん、早く」
 と急かした。
 プツンと頭の中で音がするのが早いか、和樹は腰を押し出していた。直接熱い粘膜に包まれる淫靡な感覚を得てから、スキンを忘れてしまったことに気づいたけれど、やり直せる余裕はない。
 優も同じ気持ちのようで、整った細い脚を和樹の腰に絡めてきた。
「…はぁっ」
 色っぽいため息は、自然と深く繋がったせいだった。
 もっと聞きたい。衝動に駆られるまま、和樹は律動を刻み始める。
 優の嬌声が響く。男の声なのに、色っぽい。
「和樹さん、あぁっ」
 最奥を突くと、優は背を反らせた。中が顕著に収縮して、和樹を更に煽る。
「やばい、めちゃくちゃイイ」
 正直に言うと、優が微笑んだ。和樹が感じているのを喜んでいるようで、呼応するように中が和樹を締め付ける。
 優にも、もっと気持ちよくなってほしい。そう思って、和樹は上体を起こし、優の両膝裏を掴んでいた。
「ああっ」
 より深くまで、何度も腰を打ちつける。室内に喘ぎ声が響くのを恥じる優が指を噛むのを見ても、和樹は律動を止めない。むしろ、更に奥を目指すように責める。
「…んぅっ、はあっ」
 優の双眸が潤んでいくのと一緒に、控えめな中心が涙を流し始めたのが見えた。優はかなり敏感だから、そろそろ限界が近いはず。
「和樹さんっ」
 両手が伸びてきたのを合図に、和樹は上体で優の腿を押しながらもう一度細い身体を抱きしめる。優は極める時に身体を密着させるのが好きだから、きつく身体を抱いてとどめとばかりに最奥を貫いた。
「イイっ、あっ、ああ……」
 腕の中の身体が小刻みに震えて、二人の肌の間に熱い飛沫が広がった。優の中は和樹を極めさせそうなほど大胆に収縮するが、この強い快感に耐えるのがまた良い。
「はぁっ、…ぁ……」
 優は、達したときに和樹も極めていないと寂しそうな顔をする。
 本当はいつでも極められるのだけれど、まだ終わりたくないだけ、と言う代わりに昂ぶりで中を擦った。和樹は頻繁に同じことをするので、優はまた誘うように和樹を締めつける。
「後ろからしてもいい?」
 これも和樹が頻繁にリクエストすることだ。優は解放感を引きずりながらも、身体を反そうとする。
 軽い身体を和樹が反すと、見えるのは滑らかな背中と色気たっぷりの双丘。全体的に細いのに、尻だけは肉付きの良い優を後ろから責めるのが、好きだ。
 両手で膨らみに触れると、その柔らかさにまた興奮する。色付いた蕾はまたきつく閉じていて、そこに押し入るのが堪らない。
 優の中心をやんわりと握って、そこを愛撫しながら腰を押し出す。さっき散々責めた中は、すんなりと和樹を受け入れる。
「最高だわ」
 そんなことを言った自分の鼻の下は、伸びきっているだろう。それを見られなくて済む体位のまま、律動を再開する。
 すぐに優の喘ぎ声が聞こえてくる。絶頂を迎えたばかりの身体はより敏感で、抜き差しするごとに中が痙攣する。
「あっ…、はぅ……」
 とろんとした目でどこかを見る優の横顔が、たまらなく煽情的だ。ソファーに敷いたブランケットをぎゅっと掴んで、快感の波に耐える優の背中に、和樹はいくつも口づけを落とす。
 そろそろ耐え切れなくなりそうだ。優をもう一度極めさせようと、和樹は充血する優の中心を上下に愛撫しながら、ぎりぎりまで欲望を抜いて、最奥まで突き入れるのを繰り返す。
「あ、あっ、またっ……」
 優の切羽詰まった声が聞こえた。和樹も絶頂に向けて、切っ先が見えそうなほど引いた腰を、強く突き出した。
「ああっ!」
 一際高い嬌声が響いたと同時に、中がきつく締まった。優がもう一度極めた瞬間、一番奥まで埋めた欲望は、熱い劣情を放つ。
「くっ……」
 最後の一滴まで絞り取るように、優の中が収縮する。すべて放ち切った和樹は、手で受け止めた白い蜜の感触を確かめてから、ようやく退いた。
「優は可愛いのにエロくて、メロメロ過ぎて、俺もう溶けそう」
 絶頂の後の解放感から、そんなことを言っていた。たて続けて二度極めた優は、ぼうっとした表情で和樹のおかしな発言をきいていた。
「一緒に風呂入ろうな」
 緩んでいる頬にキスをすると、頭が冴えてきたのか優が身体を起こした。自然と、後腔から和樹の放ったものが流れ出す。
 この淫猥な光景が、たまらなくそそる。本能的な何かが、直接繋がることを特別だと思わせるのだろう。
「お風呂……」
 湯を張り忘れたと言いたそうな優に、和樹は言う。
「準備しといたぜ」
 たった今二度分責めた身体を背後から抱きしめると、優が安堵したのがわかった。
 この可愛くてエロい優を、風呂場で泡だらけにするのがまた一興。性癖なのか何なのか、自分でも知らなかった嗜好に、優と一緒になってから気づいた。
 それも、優だから見せられる。取り繕う必要がない。オヤジ臭い冗談も嗜好も、年齢差も経歴も、全部を受け止めてくれる優だからこそ、知り得たことだから。
「愛しいって、こういうことか」
 心の底から湧き上がってきた想いを口にすると、腕の中の身体が緊張した。そして振り返った優は、泣きそうな顔をして微笑んでいた。
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